●無線アクセスポイント (無線AP=ブリッジ接続) を利用したネットワーク例

参考：無線LAN環境を作りたい

上図では、iPhoneはルーターを介して、家庭内LANに設定したwebサーバーにアクセスします。
このwebサーバーは、デッキ転送時だけONにし、普段はOFFにしたままで良いので
一時的なサーバー＝仮サーバー方式と言うわけです。

ルーターがなくても、アドホック通信 (アドホックモード) などで、サーバーにするPCとiPhoneが、WiFiでLAN接続していれば、可能と思われます。


3. 家庭内LANにwebサーバーを立てる
(1) webサーバーソフトを選ぶ
　窓の杜で検索するとフリーのサーバーソフトがいくつかあります。

	Webサーバーソフト	対応OS	言語
1	BlackJumboDog 札幌ワークス	Windows Server 2003, Windows Server 2008, Windows XP SP2,Windows Vista, Windows7	日本語
2	Abyss Web Server X1 Aprelium	Windows 95/98/Me/NT/2000/XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7	言語ファイル
3	Apache HTTP Server The Apache Software Foundation.	Windows版のほかUNIX版やMacOS版などさまざま
4	04WebServer	Windows XP/Vista/7	日本語
5	AN HTTPD	Windows95/98/Me/NT/2000/XP	日本語

　1. BlackJumboDog、2. Abyss Web Server X1、4. 04WebServer あたりが
　日本語で、ソフトの更新もされていて、使いやすそうです。

　この中で、ダウンロードしたZipファイルを解凍したらそのまま使える、
　BlackJumboDog を使うことにしました。


(2) BlackJumcoDogのインストール
　BlackJumcoDogのダウンロードページで、Zip版をダウンロードします。
　適当な場所に、Zipを解凍 (展開) したフォルダーを置きます。
　後で使いやすいように、BJD.exe のショートカットを、
　デスクトップやスタートメニューなどに設置します。


(3) IPアドレスを調べる
　サーバーを設定するPCと、iPhoneのIPアドレスを調べます。

　A：サーバーを設定するPCのIPアドレスを調べる

　　コマンドプロンプトを起動します。
　　『ipconfig/all』と入力して、IPアドレスをメモっておきます。
　　(今回webサーバーにするPCのIPアドレスは：192.168.0.2 です。)

　B：iPhoneのIPアドレスを調べる

　　iPhoneが家庭内LANにWiFi接続されている状態で、IPアドレスをメモっておきます。
　　(上図のiPhoneのIPアドレスは：192.168.0.3 です。)


(4) BlackJumcoDogの設定

(i) BJD.exe か、先に設置したショートカットからBlackJumcoDogを起動します。

　のような警告画面が出たら、、、
　このファイルを開く前に･･･のチェックを外して実行(R)ボタンを押します。

(ii) オプション(O)からWebサーバー(W)のWebの追加と削除(A)を選択します。

　ホスト名にPCのIPアドレス 192.168.0.2 を入力し、追加ボタンをクリックすると
　下の枠内に仮想ホストが追加されます。
　仮想ホストが追加されたら、OKボタンでウインドウを閉じます。

(※) 仮想ホストのアドレスは、192.168.0. まで同じであれば、
　末尾は1～255 (通常1と255はルーターなどが使うため使いません) の
　どれでも動作するようですが、接続先は、PCのIPアドレスを指定する必要があります。

(iii) もう一度オプション(O)からWebサーバー(W)のWebの追加と削除(A)を選択します。

　Webサーバーを使用するにチェックを入れると設定画面が表示されます。
　サーバーとなるフォルダー＝転送するファイルを置くフォルダー　を指定します。
　どこでも良いですが今回 (上図) は、Cドライブの直下に、
　　BJDweb　という名前のフォルダーをつくり、
　このフォルダーをwebサーバーとして使うことにしました。

(iV) 一番右のACLタブを選択します。

　A：指定したIPアドレスのみをアクセスさせる
　B：LAN内のどのIPアドレスからもアクセスさせる
　のどちらかを上図のように設定し、OKボタンをクリックします。

注意！
サーバーとなっているPCやiPhoneのIPアドレスが、ルーター内のDHCPサーバーにより自動割振りされている家庭内LANでは、デバイス (PC、プリンタ、iPhoneなど) が複数あると各デバイスへのIPアドレスリース期間が切れたときにIPアドレスが振り直され、前と違うIPアドレスが割り振られる場合があります。
IPアドレスが変わると、下図のようなエラーメッセージが出て、デッキの転送ができなくなります。

これを回避するために、上記で、
A：指定したIPアドレスのみをアクセスさせるを設定した場合は、サーバーとなっているPCとiPhoneのIPアドレスを、
B：LAN内のどのIPアドレスからもアクセスさせるを設定した場合は、サーバーとなっているPCのIPアドレスを、
ルーター内のDHCPサーバーの設定で、自動設定→手動設定 などで固定します。

固定できない場合は、上記でB：LAN内のどのIPアドレスからもアクセスさせるの設定を行い、iPhoneから接続できなくなったときに、PCのIPアドレスをチェックし、Deck Codeで指定するIPアドレスを新しいPCのIPアドレスに変更します。


(5) 接続確認
(i) サーバーとなるフォルダー＝転送するファイルを置くフォルダー
　である、BJDweb フォルダー内に、フォルダーやファイルを配置します。
(ii) ブラウザを起動し、webサーバーを設定したPCのIPアドレスである
　 http://192.168.0.2/ が、下図のように表示されたら設定成功です。

(6) デッキの転送 (ダウンロード)
　アプリ上から、下図のようにDeck Codeを入力して、ダウンロードします。
　Deck Code ：PCのIPアドレス + (中間フォルダー) +デッキテキスト名+拡張子
　下図では、192.168.0.2/SE/不規則動詞130.txt となります。
　 (サーバーフォルダー名にあたる BJDweb は含みません。)
　これで、同じ階層に配置したメディアフォルダー内の音声も一緒に転送されます。

　転送されたデッキの名前は、不規則動詞130 になります。
　転送されたデッキは、Deck Codeが保存されるので、
　次回からは、USBケーブルにつないだり、データをアップロードしたりせず、
　データを更新したら、後はBlackJumcoDogを起動し、
　Download Cards ボタンをタップするだけで、カードの追加や置換が出来ます。

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